結婚式に乱入 通常END編

結婚式に乱入して来たエイトを、騎士団員が捕らえようとにじり寄る。しかし、そこへタイミング良く、別の騎士団員が入って来る。

騎士団員 「諸侯の皆々様がた 失礼いたします! クラビウス王へ急ぎの報告があり 参上いたしました!」

クラビウス王に、騎士団員が何やら耳打ちする。

クラビウス 「なんと! それはまことか。」
チャゴス 「今度は何だというのです。父上 ぼくにも聞かせてください!」
クラビウス 「は……花嫁が……。ミーティア姫が逃げたそうだ。」

呆然といった表情の王。ガーン、とショックを受けるチャゴス。

チャゴス 「なっ なんですと!? なぜだ? いったいどうして! そうか。そうだったのか。わかったぞ! お前だな! お前のしわざなんだな!」

エイトを指す。

チャゴス 「結婚式をジャマするために 姫を逃がしたのはそいつだ。今すぐ ひっとらえろ!」

大聖堂から逃げ出すエイト。外に出ると、ヤンガスとゼシカが駆け寄って来る。

ゼシカ 「よかった! エイト 無事だったのね。」
ヤンガス 「あれ!? 兄貴。姫様はどうしたんでげすか? 結婚式はどうなったでがす?」

向こうの階段から、ククールが手を振って叫ぶ。

ククール 「おーい! 大変だ! 急いで来てくれ エイト。下でトロデ王とミーティア姫様が 兵士どもに囲まれているぞ!」

ヤンガスがエイトに言う。

ヤンガス 「いったい どうしたっていうんでげすかい!? とにかく兄貴! 急がねえとヤバそうでがすよ!」
騎士団員 「お前たち そこを動くな! 王族の結婚式で無礼をはたらいて ただで帰れると思うなよ!」

ククールが駆け寄り、剣を構える。

ククール 「ここはオレたちにまかせろ。エイトは姫様とトロデ王を頼む。」


(通常画面に切り替わる。階段を下りずに、戦っている仲間に近寄ると)

ゼシカはメラを放ちながら 「ここはいいから エイトは姫様を助けにいってあげて!」

ヤンガスは斧を振り回し 「兄貴は心置きなく ふたりを助けにいってくだせえ! 兵士どもは絶対に通さねえでげすから。」

その真ん中で戦っているククールには、話し掛けられない……。

階段を下りると、途中にククールが連れて来た女達がいる。

バニー 「んふ。ククールの予想したとおり やっぱりエイトさんは大聖堂に乗り込んだようね。」
踊り子 「もうククールから聞いたでしょ? お姫様と王様が衛兵に追われてるの。早くしないと掴まっちゃうよ!」


(階段を下り切るとムービー再開)

トロデ王が木の枝を持って、衛兵と戦っている。上手く交わして……結構強そうだ。

トロデ王 「おお! エイト。いいところに来おったわい。お前なら来てくれると信じていたぞ。今すぐミーティアを連れて ここから逃げてくれ! やはり チャゴス王子なんぞに かわいいミーティアをやれんわい。もはや 国のメンツなぞどうでもいいわい。だから お前はミーティアを連れて逃げてくれ!」

(通常画面に切り替わる。すぐに姫の方に行かずにうろうろすると、王や野次馬から声が飛ぶ)

トロデ王 「エイト! ミーティアを頼んだぞ。」
トロデ王 「助太刀は無用じゃ! わしのことは気にするな。ミーティアを連れて早く逃げろ!」


(姫に話し掛けるとムービー再開)

ミーティア 「王家のかわした古い約束にしたがって おとなしく結婚するのが運命なのだと あきらめてました。それが王家に生まれた者の定めなのだと ミーティアはそう思っていました。でも……いやなものはいやです! あんな王子と結婚するくらいなら お馬さんのままのほうがよかったくらい! やっぱり 自分の気持ちはだませませんわっ!」

そして、ミーティアが手を差し出す。

ミーティア 「さあ エイト! この手を取って 一緒に逃げて! ミーティアを ここから連れ出して!」

DQ8

(ここで「はい / いいえ」を選ぶ。「いいえ」にすると)
ミーティア 「そんな ひどい……!」
そして、トロデ王に睨まれる。通常画面に戻り、王や野次馬の声を聞く以外は、またミーティアに話し掛けるしかない。ミーティアに話しかけると、「さあ エイト! この手を取って~」からの繰り返しとなる。

(「はい」を選ぶ、または「いいえ」の後で「はい」を選び直すと以下に進む)

エイトとミーティア姫は手を取り、見詰め合う。そして、階段を駆け下りる。


一方の仲間達。ククールが衛兵の剣を飛ばし、戦いが終わる。彼等も階段を下りて行く。その後でチャゴス王子が現れ、倒れた衛兵を見回す。

チャゴス 「おめおめと取り逃がしたのか! ええい この役立たずどもがっ! たった数人を相手になんだ このザマは! 聖堂騎士団はデクの棒の集まりか!」
クラビウス 「ならば 今すぐ追いかけて 自分の手で花嫁を取り返してこい。」
チャゴス 「そっ それはちょっと……。ぼくひとりではムリですよ。」
クラビウス 「お前はいつもそうだな。王子という身分に甘え 金や権力ですべてを解決しようとする。」
チャゴス 「でっ でも王者の儀式では あんなに大きなアルゴンハートを じっ 自分のちからで……。」

クラビウス王の喝が入る。

クラビウス 「言い訳無用! わしは知っているのだぞ!」

王はアルゴンハートを取り出し、チャゴスに説教開始。


大聖堂を出て、駆け続けるエイトとミーティア姫。その先で待っている馬車の御者台に、トロデ王がいる。

ミーティア 「お父様! いつの間に!?」

微笑んで頷くトロデ王。ミーティア姫を馬車に乗せ、続いてエイトも乗り込む。


大聖堂の庭高台に、ククール、ゼシカ、ヤンガスがいる。ヤンガスが前に進み出るが、ゼシカが肩を掴んで止め、そっとしておこうと首を振る。ククールも横で頷く。三人は黙って、馬車を見送る。


馬車がトロデーン城へ戻って来る。

トロデ王 「思えば長い旅路であったな。いろいろあったが まあこれで良かったのじゃろう。大切なのは古い約束より 今こうして生きていることじゃ。ミーティアの相手はミーティア自身で見つけるがよい。わしはいつまでも待っているぞ。しかし 結婚式を逃げ出すような姫を 今後もらってくれるような男が現れるかどうか……。」

顔を見合わせるエイトとミーティア姫。そこで、ミーティア姫が顔を上げる。

ミーティア 「お父様 そんなことより ほら!」

城の中から兵士、メイド……たくさんの人々が駆け出て来る。イバラの呪いが解けた後の再現のように。

The End.