地下牢脱出

ククールの裏切り証言により、修道院宿舎地下の牢屋に入れられたエイト達。牢屋の中をうろうろしていると、
ゼシカ 「……待って。誰か来る。」
足音が近付いて来る。姿を現したのはククール。

ククール 「こんばんは みなさん。お元気そうで 何よりだね。」
悪戯っ子のような口調で、首を傾げて格子戸の向こうから覗き込む。
ヤンガス 「てめえ!!」
格子戸に飛び付いて来たヤンガスから逃れるようにのけぞり、
ククール 「おっと。そう怒るなって。さっきは悪かったよ。お詫びに……ほら。」
鍵を示す。
ゼシカ 「どういう事?」
質問には答えず、格子戸をあけるククール。
ククール 「ここじゃあ上の階に声が聞こえちまうかもしれない。話はあとだ。ついて来な。」
エイト達は牢屋から出る。

DQ8

ククール 「こっちだ。」
曲がり角に差し掛かり、
ククール 「見張りは……よし。ここから先は 絶対にしゃべるなよ。」

地下の尋問室へ入ると、見張りの騎士団員は机に突っ伏して熟睡中。
ククール 「夕食の時に あいつのメシに眠り薬を入れといたのさ。……よし。よく眠ってる。効いてるみたいだな。」
黙って付いていくエイト達。
ククール 「さあ この奥だ。」
拷問室へ入る。

ククール 「……ここまで来れば安心だ。あんたたちもしゃべっていいぜ。」
すぐに口を開いたのはトロデ王。
トロデ王 「おい!! 貴様! いったい何のつもりじゃ!? わしらをどうする気なんじゃ!」
ククール 「だから さっきは悪かったよ。指輪の件はああでも言わないと オレが疑われるんでね。ここを追い出されたら 他に行く所がないんだ。けど ちゃんと助けに来ただろ? そう怒るなって。それより……ほら。めずらしいもの 見せてやるよ。」
そして、そっぽを向いたトロデ王をひょいと掴み上げる。
トロデ王 「なんじゃ?」
部屋の中にある「アイアン・メイデン」を開けて、
ククール 「ほら 中のトゲトゲに血の染みがこびりついてるだろ? たとえば あんたを中に入れてフタを閉めれば 全身をこのトゲが突き刺すのさ。つまり オレは手を汚さずに あんたを全身穴だらけにできるってわけだ。便利だろ?」
と、ククールはトロデ王を扉の中にぶん投げて、扉を閉める。

トロデ王 「ギャー!!!!!」
響き渡る絶叫。エイト達も固まる。しかし……
トロデ王 「……ん? おおっ! エイト! 聞こえるか!? この奥は抜け穴になっておる!」
ククール 「……と まあ ご覧のとおりだ。」


ここでキャラクターを自分で動かす。

ククールに話し掛けると、
ククール 「のんびりしてると あんた達を逃がそうとしたのがバレちまう。急いでくれ。」
尋問室へ続く格子戸の方へ行くと、
ククール 「おやおや。まさか怖じ気づいたのか? 大丈夫。ケガしやしねえよ。」
仲間コマンドでは、
ヤンガス 「あの若造 ほんとに信用していいんでげすかねえ? あんなトゲトゲが全身にささったらと思うと ぞーっとするでがすよ。」
アイアン・メイデンを調べると、
--- サビと黒い染みとで汚れ 不気味に微笑んでいる。 ---

金属製の扉に入ると、
ククール 「……じゃあ 行くぜ?」

扉から地下の抜け道を歩くククールとエイト達。
ヤンガス 「……しかし わからねえ。自分でぬれぎぬを着せておいて なんだって助けに来たんだ?」
ククール 「悪く思わないでくれ。あいにく ここの連中にオレは信用がないもんでね。あの場でかばったところで あんたたちを助けることはできなかった。むしろ逆効果さ。……あんたらを尋問してた奴。あいつ……マルチェロはオレを目の敵にしてるからな。……それでともかく一度牢屋に入ってもらって 後から助けに来たってわけだ。」
ヤンガス 「とは言っても あんたから見りゃ アッシらが素性の知れない人間であることに変わりはねえはずだ。この魔物みてえなおっさんが仲間だってのも本当のことだ。それを逃しちまってもいいのか?」

ククールは一旦立ち止まって、振り返る。
ククール 「その場にはいなかったが あんたらが院長の命を救ってくれたことくらいわかってる。あんたらが尋問室に連れてこられるちょっと前に あのまがまがしい気が修道院の中から消えたからな。こう見えて感謝してるんだ。そんなあんたらを見捨てるほど オレも薄情な人間じゃない。」
そして微笑んで言う。
ククール 「それに そちらのレディをひどい目にあわせられない。……奴の拷問はきついぜ?」

抜け道が終わり、梯子がある。
ククール 「この上から外に出られる。」

梯子を上ると、馬小屋に出る。藁の中から抜け出て、身体を掃うククール。トロデ王は馬車に駆け寄る。
トロデ王 「おおっ ミーティア!! 無事じゃったか!」
ミーティアが嘶く。
トロデ王 「わしがいなくて心細かったじゃろう。もう大丈夫じゃ! さっ ここから逃げ出すぞ!」
そして、馬車に乗る。
トロデ王 「わしは姫を連れて先に外に出ておる。お前たちも早く来るのじゃぞ!」
トロデ王は馬車を引いて出て行く。

ククール 「……姫? まあいい。オレたちも外に出よう。ここまで来りゃ よほどのヘマをしない限り逃げられる。ま あれだ。いろいろ悪かったよ。それじゃここでお別れだ。この先のあんたたちの旅に 神の祝福がありますように。」

小屋を出ると、修道院の方が燃え盛っている。
ククール 「橋が……修道院が燃えている? バカな……。……まさか さっきのまがまがしい気の奴が再び……? !!! オディロ院長が危ない!」
そう言い、ククールは走って行ってしまう。

fin.