イギリス ラムズゲート ホストシスター

ホームステイ先では殆ど、八歳の妹ちゃんと遊んでいた。滞在中の実に九割方はこの服だったという、全身ピンクのコーディネイトがお気に入りの、金髪の美人さん。

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自室のベッドで宿題をしていると訪れ、隣に転がって絵を描いていたり、一言二言話しつつ、隣にある彼女の部屋に引っ張られて玩具コレクションを解説付きで見せられたり、あれ? 私は宿題をしていた筈なのにどうしてこうなった? という感じで振り回さ――いえ、大変楽しゅうございました。余談だが、自室に机の類が無くて不便だった。「学生」なのに。

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しまった! という顔をするので尋ねると、絵で示してくれたw 日記のような私宛の即席手紙も幾つか。子供であれど英国人の英語力に癒され、変な自信が付く。

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ホームステイ先が決められる前、煙草は吸うか、苦手な食べ物はないかといった「問診表」を提出した。全て叶えられるわけではないが、私には強く希望することが一つあった。それはペットのこと。犬や猫が苦手なのだ。幼少の頃から接する機会もなく飼ったこともないので対処の方法が分からず、警戒しているのが相手にも伝わるのであろう、吠えられて苦手意識が、のループから抜け出せない。ステイ先が決まった後も、念を押すつもりで自己紹介文に「犬と猫は苦手です」と添えて手紙を出しておいた。

しかし、着いてみれば、この家には猫が居た。ま、まあ、犬は一目散に駆けてきたりするが、猫はあまり寄って来ないので何とかなるか……と心の中で妥協。実際、猫の方から接触しに来ることは殆ど無かった。足元から見上げられた時はさりげなく(?)鞄でガード。外出先から帰って来て自室のベッドに鎮座しているのを見た時は、猫様がお暇し易いよう、ドアを大きく開け放ちUターン。

ある日、ホストシスターが台所勝手口から裏庭に案内してくれた。「兎を飼ってるの。会うの久しぶりー! それとね、今はおばあちゃんの家に預けているけれど、犬も飼ってるのよ。早く会いたいなあ」。彼女に他意は無い。私が苦手だから遠ざけられているわけだが、いまいち結びついていないようだ。写真を見せて貰うと大型犬――私には絶対無理! 無理だが……とにかく何だか凄く……申し訳ない気持ち。

ペットを飼っている家庭は多いようだった。私はホームステイに申し込んで良い人間では無かったらしい。

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